「ちぇー。じゃ、止めとくわー。

良かったね、モモちゃん♪翼に惚れちゃった?」


「・・・・・・・・・いつか、灰にしてやる。」


「やだぶっそぉー」



キャピキャピ☆

なんていう文字が見えた・・・。


というか哉、やめてねーし。




「・・・・・・・・・うぜぇ。」


不意にあまりにも低い声が聞こえた。



ピシッと、場が凍る。





「なーんだよ。愛想ねーなぁ、彼方。」


場の雰囲気なんてどこ吹く風。

哉が変わらない明るい、軽い口調で言う。



開けられたドア。

こちらに足を踏み入れようとしない彼方が、ギッと哉を睨む。



「愛想?お前にそんなもん必要ねーよ。」


吐き捨てるような声。

こりゃ、ここに連れてくるまででさえ、大仕事だったろうな。



「知ってる。確かに俺には愛想必要ねーよ。

だって・・・・・・双子だろ?」


「うっせぇ!!!!!!」