ピクリ。


お心の広い慎さんが、笑顔をひきつらせている。




おいおい。

慎怒らせたら、ちょっとどころじゃなくやべぇんだけど?




「勇人。馬鹿を公開させてどうするんですか?

え?痛い目みたいんですか?そうなんですか?じゃあ、遠慮なく・・・」


「うわぁあ!!!ちょっ、律!ストップストォーップ!!!」




あわあわしている勇人を見るのは、素晴らしい快感だ。



「勘違いしないでねー。

勇人が馬鹿ってだけで、僕らは馬鹿じゃないし礼儀もあるから。」


にこり。

天使の笑みを浮かべて、尚且つ強い語調で言ったのは大内桃榎。




「へいへい。分かってるってプリティーボーイ。今日も可愛いね♪」

哉がウィンクした。



「・・・・・・あは★きっもちわるーい」


「やだぁー。可愛い可愛いモモちゃんのお顔がこわぁーい♪」


「トウカであって、モモじゃない。」


「だぁってー。桃榎の桃はモモって読むじゃん☆」


哉がかなりの嫌味を連発している。

俺はハァと1つため息を漏らした。


「哉、そんぐらいにしとけ。キモい。」