「茜こいつが言ってたやつな。しってるだろうけど会長の…」
「矢島咲哉です。」
そういってにこっと笑う会長。わぁお笑顔が輝いてるよ…。
「はじめまして。妹の茜です。」
とりあえずあたりさわりのない挨拶をかえす。
「ごめんね。ミスコンのこと…無理に頼んで…。」
そういうと申し訳なさそうに微笑む会長。
「いえいえ!!!大丈夫ですよ!!!」
そんな会長に顔の前で手をぶんぶんとふってこたえる。
「色々大変かも知れないけど俺でよかったら協力するから、なんでも言って!!!」
そういってまたにこっと笑う会長。とてもまぶしい笑顔に目がくらみそうになる。
そういえばのんが言ってたな会長が人気なのはあの顔のパーツとそれを生かす笑顔だって。なんか納得。
「これ。一応ルールとか書いた要項だから一回目を通しといてもらえる?」
「あ、はい。」
そういって紙をうけとって負けないようににこっと笑ってみた。
会長は一瞬ばっと目をそらしてからごめん俺先生に呼ばれてるから…と最後に俺の携帯渚に教えてあるからなんかあったら連絡してと残して教室を出てってしまった。
なんだったんだろう一体…
「…わかりやすいやつ。」
そういってボソッと呟いた渚兄。
「はぁ…。」
とため息をつく中田。
とりあえずよくわからないけどこれが私をミスコンに出場させるように要求した会長とのだった。
「中田。お腹すいたし帰ろ。」