「終わったよー。」
「ならご飯だって。降りよう。」
ほら。いまだって渚兄は私になんか見せたことのない笑顔で弥生さんに笑いかける。
別にブラコンってわけでもないけど…ちょっと羨ましかったり。
「あ、そうだ。」
急にこっちを向いた渚兄。
「和お前の部屋置いてきたからよんどいて。」
「えーーーー…」
「えーーってお前がつれてきたんだろ。」
「まーそーだけど…。」
「呼んできてあげなよ。茜ちゃん。」
「…。」
弥生さんにこう笑顔で言われると断れない…。
「わかったよ…。」
はぁっとため息をついて立ち上がる。