「…帰る。帰って自分でどうにかするもん。」
そういって鞄と中田をつかんで店を出る。
「ちょ、なんで俺も…!?」
もとはといえばお前のせいだろうが!という気持ちを目線にこめる。
中田は次第におとなしくなった。
「俺渚さんにさからえねーぞ。」
「知ってる。」
ちなみに中田は私の幼なじみで、当然渚兄とも遊んだりしてて小さい頃からずっといじられてたからいまだに渚兄にはさからえない。
「あんたはいるだけでいいの。そしたら矛先がどっかのタイミングであんたに変わるから。」
そう言っていつのまにかついてた家のドアをおもいっきりあける。