「おーおー、お姉ちゃん、可愛いねぇ~!!おじさんと遊ぼうよ~。おじさん、お金いっぱい持ってるよ~」


呂律(ろれつ)が回らず焦点の合わないおじさんは、体を揺らしながらヘラヘラと笑う。


体中から漂うお酒の匂いに思わず顔をしかめる。




「……いえ、結構です」


ニコッと笑いながら流すと、おじさんは更にこれでもかというくらい顔を近づけてくる。


「君、細い脚してるなぁ~。顔も可愛いし、うちに連れて帰りたいなぁ。おじさんのうちに来るかい?」