「じゃあ今日解散なー」

終始ゆるゆるぐだぐだだった生徒会室もその一言で解散となり、
私は生徒会長と一緒に廊下を歩いていた。


「生徒会、どうだった?」

「皆さん楽しい方ばかりでしたっ」


有紗先輩、涼先輩、胡桃先輩、晃先輩。

指を折りながら話す私に生徒会長が優しく微笑んだ。

「あと、勿論生徒会長もっ!」
私が笑顔でそういうと、生徒会長はすっ、と目を細くしながら、

「七瀬ちゃん、」

と声をかけた。

「?はい、なんです、かっ!?」

私が返事をしようとすると、
生徒会長は近くにあった自販機に私を押し付け、腕で私の逃げ場を無くしてから、吐息がかかるくらい近くに来て
手で作った狐を私の唇にあてると、

「春太、だよ?」

と、妖艶に微笑んだ。