自分たちの教室に戻ろうとすると、入り口付近に小さな人だかりが出来ていた。 「「...?」」 柚希と二人して顔を見合せ首を傾げると、好奇心からその人だかりに近付いていった。 __すると、腕に鈍い痛みがはしる。 思わず「いたっ」と小さく声をあげると、 「あ、ご、ごめん!」 と、聞いたことのある声が響いた。