「ちょっと結城!なんで邪魔するのよ!?」


生徒会長がいなくなった後、私は結城を人気のない場所に引っ張りこみ思いっきり文句をぶつけた。


「...邪魔?」

「そうよ!!せっかく他の学年もコンプするチャンスだと思ったのに...!!」

訝しげな結城に、私は悔しそうに唇を噛みながら言い放つ。


すると結城は、




「...そうか。」




と一言呟き、何故か頬を緩めた。


「...何笑ってんの?」

今度は私が訝しげな顔を向ける番になったけど、結城は自分自身ではきづいてないらしく、「なにがだ?」と眉をひそめた。