「お疲れ様ー!」
誰かが言ったその一言で、教室中に張りつめていた糸が一気に緩んだ。
「あー、一日目終わったー!」
「お客さんむっちゃ入ったよね!」
「まぁうちのクラス結構男女共にレベル高いからなー!俺とか!」
「はは、なにいってんのー?」
「でも、この調子なら3位くらいには入り込めそうじゃない?」
「な!3位って焼肉だっけ?」
「うわすげぇ!」
「でも2位が学食無料券半年分で1位がちょっとした旅行だろ?うちの学校どんだけ金あまってんだよー!」
一斉にがやがやとはなしはじめるクラスメイト達。
あー、そっか今年は確かお客さん投票で上位3位までに入ったクラスに豪華なご褒美あるんだっけ。
...確かにお金余ってるなこの学校。
なんて思いながらも、やっぱり少しわくわくする。