「しゅ...んたせん、ぱい?」

いつもと違う雰囲気の春太先輩に思わず戸惑う。



「...俺は、君が好きだ。」

「っ、」

2回目の告白に、頬に熱が集まるのを感じた。




春太先輩は、前の先輩と同一人物だとは思えないくらいに、ふっ、と切なげに微笑むと愛しげに私の頬に手をあてる。


...そんな顔されると、此方で泣きたくなってくる。

何故か先輩から目が逸らせなくて、頬にあたる手の暖かさを感じながら、先輩を見つめ、決意を固める。


「...私なんかを好きになってくださって、正直凄く嬉しいです。..春太先輩は、悪趣味だけど、凄く優しくて、こんな人が彼氏だったら幸せなんだろうなぁって思います。」

「悪趣味とか、君には言われたくないなぁ」

素直な気持ちを伝える私に、切なげな表情のまま、笑みを零す先輩。