うちの学校では、自分のクラス以外にも出来る範囲で部活や委員会、はたまた友達と出し物を作ることができる。


「でも、私たち何もしてないです、よ?」

「嗚呼、七瀬ちゃんたち自分のクラスの出し物で忙しそうだったから。なら、クラスの役割軽くしてもらってる俺たちだけでやろうかってなったんだよ」

不思議そうな柚希に、微笑みながら春太先輩は説明した。


「あんまし時間かかんないし、どう?」

「..行こっか?」

春太先輩の呼び掛けに対しそういった私に、柚希は若干驚いた顔をしながらも笑って頷いた。