それから数日後、文化祭の準備が本格的に始まった。


あの日から、春太先輩とは、多少距離は取るものの普通には話せている。


...問題は、結城だ。


自分につけられた痕を見るたびに頬が熱くなるし、
彼に向けた感情が、...好き、という感情が日に日に増していくのがはっきりと感じられた。

今まで以上に、気持ちを抑えるのが困難になってしまったんだ。


私が避けているせいか、実行委員のときも必要最低限の会話しかしないし、むしろそれを話せていることすら奇跡に感じた。