ジュエリーショップに着くと、クリスマス前をだからかSALEとでかでかと文字が掲げられていた。
ショーケースに入れられているアクセサリーたちに照明の光が降り注ぎ、キラキラと輝いている。
「どんな物を貰ったら女性は嬉しいのでしょうか…」
マサキさんが小声で呟いた。それを聞き零さないのがこの私。
「心が篭っていれば何でも嬉しいものです」
と、私は答えた。
呟きが聞こえていたとは思っていなかったのか私の言葉に一瞬驚いたような表情を浮かべた彼だったけど、直ぐにへにゃりと頬を緩めた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…