「薄いピンク。」

幸大が呟く

「は?」

「この袴みたいな胴着さ…蹴りとかの時は見えないけど…こうやって真下から踏みつけられると中が良くみえるよな?」



「な!?

まさか…薄いピンクって…」


「あれ?

違った?」



「この…変態!」


バッ!!

すみれが勢いよく足を引くと同時に幸大が手を離した

「よっ!」

そのまま地面に付いてる足を引っ張った

「きゃあっ!?」

ドサッ…

すみれが倒れる



「今だ!!」



ガバッ…


幸大がすみれに馬乗りになる


「何か、いけないことをしてる気分だな…」


「この…変態め!」


ドッ!!


すみれが暴れて幸大の尻を膝で蹴る


「うわっ!?」

幸大が体勢を崩して覆い被さる形になる


ちゅっ…


「んんっ!?」

すみれの唇に幸大の唇が合わさる


「うわっ…ご、ごめん!?」


幸大が慌ててすみれから飛び退く


「い…」

すみれが立ち上がると後ずさる


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



すみれが走り去った


「…そんなに嫌がられると傷つくっての。」


幸大は山の頂上を目指して歩き出した