「幸大、あいつムカつくからこのゲーム受けるわよ?」


シェリーが言う



「威勢のいい子も僕は好きさ。


さて、何人が死んで、何人が僕のペットになるのかな?


楽しみだな…」


なずなたちを舐めるようにジークは見る



「…俺もムカついてきた。」


幸大が呟く


「ゲームスタートだ!」


ジークが笑いながら言う



「行くわよ!」


すみれを先頭に海へ突進した




「すみれはただ単に海に入りたかったんじゃねぇかな…。」

幸大が呟く



ザバァッ!

鮫がシェリーに襲いかかる


「まずっ!

水中じゃ蹴りが重いくてうまく出せない!」


シェリーが言う


「だから、無防備に突っ込むなっての!


武神流・天義、水龍槍!」


バシュン!



水の槍が鮫を弾く


「幸大、こっちも!」


ジニーに鮫が迫っていた


「武神流我術、操・流流し!」


ぐいっ!


幸大が水を『引っ張る』


ジニーの周囲の水が動き、鮫との距離ができた


「まったく…何をやってるんだ。

乗れ。」


クリスが気絶している鮫に全員を乗せた


「クリス、どうやって倒したの?」

ジニーが言う



「サーフボードで近くまで行って海面に顔を出したところを仕留めただけさ。

この状況でまともに戦えるのは僕と幸大くらいだ。

皆は下がっていた方がいい。」


「ふざけるな。

確かに、水中戦は得意ではないが…

幸大、力を貸せ。」


なずなが言う


「え?」


「あんたは私たちのサポートをして。

お姉さまと私に合わせなさい。」

「ちょうど左右から鮫が来る。

私たちを食らおうとしたが最後…アッパーを食らわせる!」


なずなが言う


「そういうことか。

わかりましたよ、お姫さま方…」




ザバァッ!


2匹の鮫がなずなとすみれに襲いかかる


「「武神流、妃王義!」」


「武神流我術、操・纏・流流し…」





「「「蒼天・登龍門!!!」」」



ドパァンッ!


空へと高く水柱が伸びた


蒼天を撃ち抜くかのような勢いで空へと…鮫を打ち上げた