『おやおや、人がいなくなってしまったようだ。

ん?

誰か来たな…


君たちはアジア人かい?

何人か、違うようだが…』



「ん?

なんと言ったんだ?」


なずなが言う


「なんだ、やはり日本人か。

僕は、世界でも有名な大富豪、ジークだ。」


「自分で大富豪と名乗る奴らにろくな奴はいない。」


クリスが言う


「今日は僕の可愛いペットを大勢の庶民どもに見せたかったのだが…あいにく居なくなったので困っていたところだ。


君たちは是非とも見ていってくれ。

超大型の、ホオジロザメを!」



海には巨大な鮫の群れが泳いでいた


「海水浴の邪魔だからどっか行ってくれないか?」


幸大が言う


「…邪魔?

この僕が?


君たち、ゲームをしないか?


景品も出そう。」


「ゲーム?

どんなゲームだ?」

なずなが言う


「簡単さ。

今から、僕のペットを捕まえる。

それだけさ。


1匹ずつ、景品を出そう。」


「危険過ぎるだろう…」


幸大が言う


「安心してくれ。

泣いて命乞いをすれば、この大砲で僕のペットを撃つ。」



小型船くらいの大きさの砲台が船のように海に浮いている


「その代わり、僕はペットを撃つんだ。

代償として、君たちの中から、僕が撃ったペットの数と同じだけペットとして下僕になってもらおう。」