最終日前日


ビーチ

「明日には帰るんだから、今日は思い残しがないように遊ぼ!」


ジニーが言う


「そうね、さっさと行きましょう!」


シェリーが幸大の手を引き、前に出る


「そう言えば、もう、トラウマは大丈夫なのか?」


露出の大きな水着を着たシェリーの背中はまったく、隠される気配がない


「あんたね…そういうのは初日に聞くもんでしょ…」


シェリーが言う


「悪い…

俺はあまり気にしてないから…」



「大丈夫なわけないでしょ…


この傷のおかげで、このナイスバディでもナンパ一つされないわよ。」

シェリーはやれやれと言いたげに笑う



「だったら、違う水着を…」


「トラウマ以上に…この水着で幸大のことをメロメロにして惚れさせる方が大事よ❤」


シェリーが満面の笑みで言う



「はぁ…

まったく、すでにこれ以上ないほどに惚れてるっての。」


幸大が小さく呟いた



「ん~?

よく聞こえなかったわ…もう一度、大きな声で言ってほしいのだけど?

耳元で囁いてくれても良いけど。」


シェリーがわざとらしく言う

「絶対に聞こえてるだろ!」