翌日

「綺麗な丘だな。」

なずなと幸大は広い草原を見渡せる小高い丘に並んで立っていた


「朝早くに起こしに来たから何かと思ったよ。


朝日の昇る丘か…」

幸大は太陽に目を細めた


「せっかく、初めての海外だ。

二人きりも悪くないだろう?」

なずなが幸大の顔を覗き込みながら微笑む


「悪くないどころか、最高だよ。」


「む…なかなか照れることを言う。

う、嬉しいがな。」


顔を赤くするなずな


「師匠!」

あずさが走ってくる


「ん?

どうした?」


「特に用はないッス!

ただ、朝の走り込みをしていたらお二人が見えたのでご挨拶をしようと思って!」


「朝から元気だな。」

なずなが言う

「それにしても、今日も天気が良くなりそうだな。」


幸大が空を見上げた