幸大は皆を引き連れて散策する


「速く海に入ろうよ!」

ジニーが言う

「私は日陰に入りたいからパラソルを借りましょう?」

シェリーが言う


「いや、俺について来なくても。」

幸大が言う


「幸大、お前と一緒じゃないと意味がないじゃないか。」


なずなが言う




「ヘイ、ガール!

ニホンジン?」


外人男性の数人が慣れない日本語で話しかける


「ボクタチトアソバナイ?」

「遊ばないわよ。」


すみれが言う


「ソンナコトイワナイデサ。」


外人がシェリーの肩に手を回そうとする


「触って、無事で済むと思うか?」


グルルルルルル…

幸大の殺気とともに虎の幻影が今にも噛み殺すかのような威嚇をしながら外人の後ろに佇む


「コ、コンナ、ニホンジンヨリボクタチトアソブホウガタノシイヨ?」


「ソウサ、オレタチノハコノソーセージトオナジクライオオキイゼ?」


外人たちが笑う


「下ネタとか、あまり日本人は好まないと思うけど?」


あかねが言う


「?

私、今のこの人たちの言った意味がいまいちわからないんだけど。」

「あずさもッス。」

「私もわからん。」


すみれとあずさとなずなが言う


「お前らピュア過ぎるだろ。」

幸大が言う


「この人たちは自分の下半身についてるモノが日本人の平均サイズを越えるこのソーセージと同じくらいの大きさだって言ってるのよ。」


シェリーが少し呆れたように言う


「下半身についてる…って、下ネタじゃないか!

下品だぞ!」

なずなが言う


「私が言ったんじゃないわよ…」