「大丈夫か?」

「あ…あ…うわぁぁぁぁぁ!?」


ドンッ‼

少女は覆い被さる幸大を思いきり突き飛ばした


「ゲホッ!

なんつー威力だよ…」

幸大はただ突き飛ばされただけの威力に驚いた


「!?

お前、その手…」


少女は血がドクドクと流れる幸大の左手を見て言う


「ん…ああ…まぁ、そのうち血は止まるだろ。」


幸大が言う

「…。」

少女は後ろを振り返り、地面にある血の付いた石を見る

「お前、私の頭を守ってくれたのか?」


「なんのことだか…」

幸大が立ち上がる


「どこに行くんだよ!」


「勝負は俺の負けでいいや。

体の拳聖は自分で探す。」

幸大が立ち去ろうとする


「待った‼


…案内するよ…お前、悪い奴じゃ無さそうだし。」