「どうなってるんだ!?」

幸大は泰介と戦闘を開始して5分で苦戦していた


「こんなもんか?

お前の実力は!」


「王槍!」

ドッ!

「ふんっ!」

幸大の拳を分厚い腹筋が受け止めた

「王鍾!」

「効かん‼」

幸大の攻撃は泰介にダメージを与えることはなかった


「せいっ!」

ガシッ‼

幸大が捕まれた

バゴンッ!

床に叩き付けられる幸大

「ぐぁっ!?」

「まだまだ‼」


ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!………


「あ…ぐ…」

幸大は数十回も床に叩き付けられ立ち上がることさえ困難になっていた


「トドメだ‼」

グシャッ!

泰介が仰向けで床に倒れた幸大に跳躍し飛び乗った


ボキィッ!ミシッ!メキメキッ…


「ほぉ…ガードできるくらいに体は動かせたみたいだな。

内臓も潰す気だったんだがな。


だが、腕はポッキリいったみたいだし、鎖骨も折れたな。


肋骨も数本折れたし、ヒビが入った場所もある。


ここでもう一度跳べば死ぬよな?」

泰介は幸大の上に立ったまま笑う




「幸大!

くっ、こっちも数が多いから加勢にいけないじゃない‼


ツバメって言ったっけ?

なんとかならないの?

何とか流の偉い人なんでしょ?」


シェリーが言う


「無茶言わないでよ‼

この女性たちも強いし、ヤクザたちも強くなくても数が多いんだから!」


ツバメは女性たちとヤクザ数人を同時に相手にして何とか凌いでる状況だ


「あかね、煙玉は?」

シェリーが言う


「敵さんが使わせてくれないよ!

僕は正面から敵と戦うのは苦手なんだよ!」


あかねが言う


「困ったわね…



しまった!

かはっ!」


シェリーが敵の蹴りをくらい吹き飛んだ