「さて…」

幸大が山吹を見る

「お姫様からの要望なんでな、一気に行くぞ?」

「こっちこそ、貴様は終わりだ!」

「武神流我術、龍流し。

虎喰。

燕遊。」


ゴォッ…

幸大の周囲を龍が旋回し虎が徘徊し燕が飛翔する


「ハッタリかます余裕はあるみたいだな‼」

山吹が幸大に襲いかかる



「武神流奥義、三連…」


ヒュッ!

幸大が素早く動く

「右!?

後ろか!」

山吹の目が多方向に動く

「王砲!」


ドドドッ!


「がぁっ!?」


山吹が痛みに悶える

「何だよ…今のは!

正面、右、背後から攻撃されたぞ!

誰か隠れているのか!?」


「やっぱりな。

あんたは見ただけの形を真似してる武術とも呼べない代物だな。」


「黙れ!」

「武神流奥義、三連…」

「くっ!」

山吹が周囲を警戒する

「王槌!」

ドドドンッ!

「ぐがっ!?」


幸大の拳が顔面、顎、脳天に叩き込まれた



「ほぉ。左右の拳を狂いなく使い分けられているな。

そしてあの歩法も舞姫流の俊足歩法か…


あの程度の男には一瞬で三発殴られたようにしか感じぬだろうな。」


武人会の老人が言う


「これでトドメだ‼


武神流纏義、三連…」


「防御すれば大したことはない‼」

防御に徹する山吹


「天龍槍!」

ドドドパンァッ!

幸大は正面から三発で高速の風を纏った拳を打ち込んだ


ガシャアンッ!


山吹が吹き飛び、ホテルのガラスごと吹き飛ばした



「が…ぁ…」

山吹は気絶した