式は始まりつつがなく進行し始める

新郎が神父の前で新婦を待つ


「あれが…何か、ムカつく奴ね。」

シェリーが言う

「なんとなく、だけど。

あいつは武人には向かなそうだな。」

幸大が言う

「小鷹、新婦が入場するよ!」

ヒバリが言う












扉が開きウェディングドレスに身を包んだツバメが入場する


ゆっくりと父親と共に歩き幸大の近くまで来た


「ツバメ、俺はここまで来た。

だが、どうするかはお前次第だ。


このまま俺がただの列席者で終わろうとも、
花嫁をさらう侵入者になろうとも後悔はしない。


お前が本気で望む未来に手を伸ばせ。」


幸大はツバメの通りすぎざまにそう呟いた


「…。

ずるいよ。

幸ちゃんにそんなこと言われたら…。」

そう言いながらツバメは新郎の横に並んだ