時を同じくして…



「相変わらず…最低な奴ね。」

シェリーが言う


「策士と言ってくれ。」

相楽が笑う


「幸大がボロボロになる前に助けないと!」

ジニーが言う


「スタンガンの餌食にしてやるよ、かかってきな?」

相楽が警棒を振りながら言う


「スタンガンは確か…少し使われても気絶はしないわ。


私が取り抑えるからジニーが仕留めなさい!」


タンッ!!

シェリーが踏み出す


「バカめ!」


プシューッ!


「キャァァァァッ!


うぁっ…眼が!」

シェリーが相楽がポケットから取り出したスプレーに苦しむ


「喰らえ!」

警棒を降り下ろす


「危ない!」


バチチチッ!!


「キャァッ!!」


警棒を体で受け止めたジニーは電撃の痛みに飛び退いた

その間にシェリーは相楽から距離を取っていた

「くっ…催涙スプレーとは本当に卑怯ね!!」


シェリーが言う


「スタンガンもすっごく痛いよ!!」

ジニーが言う


「はははははっ!!


手も足も出ないだろう?」


「…。

アレが使えなくなっちゃったから、不利かな。」

ジニーが拳を見ながら言う


「ジニー…ボサッとしてないの!!」

シェリーが言う


「わかってるよ!!


ドラゴン・ナックル!!」

ビュッ!!

ジニーが拳を力強く突き出した…が以前のような龍の幻影は出なかった