ゴォッ!!

パパァンッ!!


ジニーを追うバイクの前後のタイヤがパンクする


「槍が…飛んだ!?

俺の射程距離なら後輪がギリギリのはずだったのに…今の幻影は…」


幸大の目には空を駆けてタイヤを2本貫いた槍が見えていた


「これでもくらえ!!」

バッ!!

砂を幸大にかける

「ぐっ!?」

幸大の視界が断たれた



「見えねぇ…

…。

バイクの音が近づいてくる!」

幸大に向かってバイクが迫る



「…。

老師との修行じゃ、まだ未完成だけど…」


フッ…


「死ねぇ!」

バイクに乗りながら幸大にバットを振りかぶる







「こやつらが相手なら…攻撃も読みやすい。」

老師が見下ろして呟く

「それにしても…予想以上の動きをするねぇ…


王槍を飛ばすとは…彼なら僕も簡単に超えてしまいそうだ。」


幸明が言う







「こいつ、見えてるのか!?」

男たちが言う


「そろそろ見えてきた。」

幸大が目を開ける



「くっ…

お前ら、退くぞ!!」

男は仲間のバイクに乗ると全員が撤退した