「とにかく綾咲に謝れ!今度また綾咲に何かしてみろっ俺がまた殴りに来てやるからなっ!」






聡に押さえられて高島は出て行った。







しばらくして聡が帰ってきた。









「何があった?アイツ相当怒ってたぞ。」

「泣いてたって。」

「はっ?!」






それ以上俺は何も答えなかった。



聡もそれ以上何も聞いてこなかった。















『とりあいず保健室に行ってこい』っと言われて、俺は授業に出ずに保健室に行った。







「それにしても、凄いケガね?まぁこの年頃の男の子はケンカとか多いけど、先生の仕事あまり増やさないでね?」

「……」

「まぁ、何があったか知らないけど、これで大丈夫!授業出てらっしゃいっ!」







俺のような生徒がよく来るのか、先生は何も詮索しなかった。









教室に戻りにくい。





そんなことを思いながら、ゆっくりと教室の扉を開いて自分の席に着いた。







俺のケガを見て驚いた先生が何か聞いてきたけど、全部無視した。






彼女も俺のケガを見て驚いた顔をしてこっちを見ていた。



目が合ったけど俺はすぐに目を反らした。