ルイの発言に「サーフィア国…?」「どこかしら??」とざわつく出席者たちにカローナは苦笑いを浮かべる。

それくらいサーフィア国は、東大陸の中でも小国なのだ。

土地もほとんど畑ばかり、農業が一番盛んと言っても過言ではない。

ジロジロと、パーティー参加する貴族たちの視線を浴びながら心の中で苦笑いを浮かべた。

「皆に報告が遅れたこと申し訳ない…、しかし、彼女は私がようやく見つけた運命の相手なのだ。出席してる皆にも祝福してもらえるとありがたいよ」

微笑むルイの横で、カローナも合わせて小さくお辞儀をする。

そして。

「…オルテカ国の貴族の皆様、はじめまして。このような盛大な場でお話することをお許しください。ただいまルイ王子に紹介いただきました、サーフィア国第一王女、カローナと申します」

ハッキリとした口調で言葉を紡いだ。