「また泣いてる」




笑いながら私の涙を拭ってくれる佐藤くん。


ずっとね、あなたの笑顔が欲しかったんだ。だから私も笑いたい。ずっとそばで。




「あのね、今度一緒に、傘を選んでくれる?」




手を繋いで家までの帰り道を2人で歩く。彼が言ってた緑色の傘、まだ見つけられてないんだ。