「槇原さん!!」




涙が落ち着いてきたから教室にカバンを取りに戻ると都築くんがいた。


急いで私に駆け寄って頭を下げる。




「ごめん。あの子にキスしたら諦めるって言われて。オレは槇原さんのことが好きだからって何度も言ったんだけど分かってくれなくて。で、その早く槇原さんと帰りたくて・・・」




何度も何度も深々と謝るその姿にきっと嘘はない。


だから彼は本当に私をからかうとかじゃなく純粋に私を好きでいてくれているんだ。