そして、運命の日。


私はふらふらと一人で歩く恭介くんの姿を発見した。

計画通りに進み始める。




「ふふっ」


いきなり笑い始めた私に同期の人は驚くが、
話をあわせはじめてくれた。


恭介くんが私たちの方を振り向く。

「・・・あ」


台本通りのセリフ。



「ごめんなさい。今日はやめときましょう」




言葉に合わせて
演技を手伝ってくれた彼は去って行った。



今度、ちゃんとお礼を言おう。







「恭介くん・・・未成年なのにこんなところ来ちゃ駄目」


「・・・未成年」


「そう、未成年。恭介くんは未成年なの。子供なのよ?だから・・・」


「うるせぇ!!!!」


「えっ」


「子供の俺とシてる大人が言う事かよそれ」


「・・・それは」


「だいたいさ、何こんなとこに男と来てんの?」


「・・・恭介く・・・」


「俺に最初に言う言葉がここに来ちゃ駄目?ふざけんな。もっと別に言うことあんだろ?」


「・・・」


「俺が里奈を満足させられてないことは分かってたけど、こんなのって・・・ねぇだろ」