そして、莉央にもう一度謝る。
どれだけ謝っても消える事のない傷はきっとある。
莉央は笑顔でいてくれるけど
無理してるときもあるはずだ。
・・・今度こそやり直すんだ。
新しい俺として。
俺は一度家に帰り、
莉央の料理を食べて身支度をした。
「どっか出かけるの?」
「ああ、ちょっとな」
「学校・・・なわけないよね?」
「当分学校には行かねぇつもりだよ」
「だよ、ね」
「どした?」
「なんかちょっと寂しいなって」
「あ?」
「昨日まで家に帰ってきたら即私の相手してくれたのに、今日は違うから・・・」
「・・・相手って。ひどい事してただけだろ」
「ううん、感じちゃってたのは事実だから」
「莉央・・・」
「帰ってきたらいっぱい抱きしめてね!」
「当たり前だろ」
「うん・・・!」