☆詩依side☆
「あっつ―――…」
太陽の日差しが私の肌に容赦なく突き刺さる8月前の昼。
昨日もすごく暑かったもんなー…
なんて思いながら、私は待ち合わせ場所の駅のベンチに座って、
ケータイで時間を確認した。
11時24分。
予定は11時半なんだけど、早く来すぎちゃったかな?
今日はあまり信号に引っ掛からなかったからなー…
なんて思っていると。
「―――――ごめん、シイ!
待った!?」
小走りでこっちに向かってきたのは、
「あ、穂美おはよー!
今日ちょっと早く来すぎたんだー」
穂美が少し乱れた髪を手櫛で直す。
「今日の穂美の服おnew?」
「そーそー」
ぴたっとしたタイプのリブTシャツに、デニムのハイウエストスキニーを合わせた穂美のコーデ。