「…結局どうすんだ?」
「…る」
「何?
聞こえねぇ」
すると取り巻きの一人がやけになったように言った。
「シイに
謝るっ…!」
そう言い残して、取り巻き達は教室から出た。
教室に残ったのは、佐伯と私と渡川と、芹澤の4人。
芹澤は佐伯がキレた時からずっと、放心状態でぼーっとしてる。
そんな芹澤に佐伯が言った。
「悪いけどあんたはどうやってもシイには敵わないよ」
「……」
「シイには芹澤が持ってないものを持ってる。」
シイに持ってるもの。
それが佐伯がシイを好きになった理由なんだろうなー…
「よーし!
じゃーもう行こーぜ」
渡川がそう言って、私と佐伯の3人は教室を出た。