「お前らがやってたことの写真だ。
決定的ないじめの証拠だな」
さらに動揺しだす取り巻き達。
「そ、そんなのっ
合成でいくらでもできるじゃないっ…!」
取り巻きの一人が反論してきた。
その時。
「―――――――でもさっきの黒板からのくだり、バッチリこれに録音されてるんだけど?」
声の方に振り向くと、
そこには…
「渡川…!!」
「おはよーみんなー!」
教室の入り口で、ひらひらとボイスレコーダーを振る渡川。
「証拠をとってもらうために協力してほしいって俺が頼んだ」
佐伯が言う。
「いいボイスレコーダーなんだから、しっかり音声を拾えてるぜ?
シイの悪口の一部始終もな…?」
ニヤリと不敵の笑みを浮かべる渡川。