「そっちこそ何でここにいるの?」
佐伯が芹澤達に冷たい口調で聞く。
虫の居どころが悪いのか、
みんな口をつむんでこっちと目をあわせない。
「この黒板に書いてあることは何?
誰が書いた訳?」
さっき自分で誰が書いたかみたくせに…
佐伯、だいぶ性格悪い…
なんて思ってたら、
芹澤がやっと口を開いた。
「わ、私はやってないよっ?
この人達が勝手にやっててのっ!」
…はぁぁ!?
なにコイツ。
他人に擦り付けんの!?
芹澤の発言に、取り巻きたちもキレ出す。
「なにそれリカ!!」
「あんたがやろうっていったんじゃん!!」
「そうよ!
今までの嫌がらせとかあのメールだって…」
「うるさいっ!!」
芹澤が取り巻きの言葉を大きな声で遮る。