隣の教室

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3ー2。


そう、私達の教室。




隣から、何人かの女子の声が聞こえてきた。



「来たね……」


頷く佐伯。



耳を澄まして、私達は隣の教室にいる人間の会話を聞く。




《…いい感じにあの噂広まってるよね?》


《え、あれって本当じゃないのー?》




あの噂。


シイが佐伯は、幼なじみの延長で付き合ってない。
ってやつ。



あほらしー。

けど、1人だけで気負いしやすいシイだから、余計傷付きやすい。


その他にもあいつらシイになんかやってるしね




そんな中、
ある女子の声が聞こえた。




《――まぁブスの癖して、リカの徹君に近付いた罰でしょ》