―――――――ガラッ…




入ってきたのは、


漆黒の髪。

長身の身体。

私の“大切な人”の“大切な人"。




「おはよー、佐伯」


「…はよー
山手、早いな」


「まーねっ
シイいじめてる奴ぶん殴ってやりたいし!」


「…今度やったらまじで停学になるぞ」





昨日、突然佐伯から連絡がきた。


〔シイに嫌がらせしてる奴らを締め上げたいから協力してほしい〕



このメッセージを見たとき、
変な悪寒を感じた。

もう文面から、おとなしい佐伯がもうキレてるってのはわかったし、
ぶっちゃけ軽く殺意とか感じたなぁー。


まぁ私も佐伯と同感だけどね。







その時、隣の教室に、誰かが入って行ったのを感じた。