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「……っ……うっ」



徹のところから離れてから、私は走りまくって、隣町の河川敷で私はうずくまって泣いた。


空は薄暗くなって、春だっていうのに、少し冷たい風が制服越しに肌を撫でる。



「……最低なことしちゃった」




本当に私、最悪だ。



徹はリカちゃんを純粋に誉めただけなのに。



大好きな徹の口からリカちゃんの名前が出て、あの時すごく嫌だった。



徹は私がリカちゃんにされたことを言ってないから、知らないんだもん。


何も知らない徹にとって、理不尽なことを言っちゃった。



『徹は私だけのもの』


っていう汚くて醜い感情が私を襲った。



それで、徹にあんな汚い私を見せて。


徹が私を嫌いになってもしょうがない。




「もうダメかな。私達」







「―――――シイと誰がダメになるんだ?」