「なぁ?神流は、知ってるんか?」





知ってる・・・いったい何のことだろう?




「知らない。」






「蒼龍の総長見たんやけど・・・女と一緒にいた。」





「何バカ言ってんの?」





「本当や・・・、蒼龍の倉庫で女と二人でいるってところ部下が目撃しとんのや。」





「ちょっと行ってくる。」





私はカバンを乱雑にとって、校舎を後にした。




バイクにまたがるとエンジン音とともにバイクをすすめる。