帰り道、桜を見ていると
   私はあることを思い出した。

  
 「そーいえば、隼人と桜の木の下で…」

  何かを埋めたんだ。

  何を…埋めたっけ?



  
  
 あの時の記憶が曖昧なよね。



  何かがあった気がする…。




  「由希?」


  後ろから声が聞こえた。


   「え?」
  
  振り返るとそこには尋がいた。
  尋は中学時代の友達だ。


  


 「尋…、何でここに?」



  尋はフッと笑った。
  
 「会いたかったよ、由希」




  なん…で?


  なんであなたがここにいるの?