「ねぇ、部活動見学行かない?」
部活かぁ、どーしよ…
「部活動見学なら私フォークソング部行っていい?」
「それは後、先隼人君見に行くよ?」
は?
何?隼人見に行くだけ?
「ごめんだけど私、フォークソング部見に行きたいから」
私はフォークソングに入って
叶えたい夢があるんだ。
隼人、あなたのおかげでね
夢追いかけれてるんだよ。
「はぁ、何?友子に付き合ってあげなよ」
友子の連れが初めて口を開いた。
「私には、私のしたい事があるの」
こんな奴らに私の夢の重さは
きっと分からないだろう。
「ねぇ友子、こんな子ほっとこ」
そのまま友子の連れは私から離れて行った。
これでいいんだよね?
私は間違ったことしてないよね?
「隼人…」
一人残った教室で私は隼人の名前を
呼んでいた。
泣いていた。
「隼人、離れたくないょぉ」
涙が止まらない。
どうか隼人、私の犠牲の分まで幸せになって。
あなたが好き。