「はぁ...はぁ...」







そしてお互い無言の中、たどり着いたのは屋上。









着いた途端、チャイムが鳴った。










「ぁ、チャイム...」








思わず声を漏らす。








「あっごめんっ!...さぼり、やだよね?」








そのあたしに反応した川口君は、あたしの顔を覗き込んで心配した顔であたしを見た。










「え...っと////


嫌じゃないです...」










川口君といてるのに、嫌なんて言えるわけがないよ。









むしろ嬉しい。









「なら、よかった」










―ドキッ







柔らかく微笑んだ川口君に胸が大きく高鳴った。










やっぱり、好き。