「あたしが海に行きたいとか言って、びしょびしょにしちゃって...
風邪引いちゃったよね?こじらせすぎちゃって、こんなに長く休んじゃったんだよね!?
...本当にっ...ごめん...なさい...ぅぅっ」
ずっと謝りたかったんだよ。
川口君がこれだけ休んだのは、あたしのせい。
その思いをぶつけてたら、涙もあふれ出てきた。
「っ..ぅうっぐすんっ..」
どんどんあふれ出てくる。
川口君の前で泣くなんて、バカだなぁ...
必死に拭って拭って、川口君を見た。
途端に、川口君は目の前に来てあたしの腕をつかんだ。
「...はへっ!?」
突然の出来事にあたまの機能停止。
「無理」
川口君はそんな言葉を発して、あたしの腕をつかんだまま教室を飛び出した。