「もしも、胡桃がその事件の真相を知りたいなら……俺が教えてやれる。」



潤がこの事件の真相を知っている?!



衝撃の事実に、さすがの私でも驚きが隠せない。



喉から手が出るほど欲しい、情報。


命懸けでくぐり抜けた………あの日。




「知りたい………教えて。」



ナラの情報と潤の情報。


これほど、興奮した日は久しぶりかもしれない。



「…………“あの日” のことを俺は全て知っているわけじゃねぇ。
だが、知っていることは全て話す。」



そう言って、潤は話を始めたーーー



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