授業のチャイムがなりみんなが席に着く。

「今日は席替えやろうか‼」

授業が始まるかと思いきや、気さくでイベント好きの担任、
通称山ちゃんがいきなり言い出したのだ。

クラスのみんなは大喜びだった。

だが私はこのイベントが好きではない。
だっていつも女子のグループから外れてしまうから。
みんながガヤガヤやっている中、私は1人で席に着いて顔を伏せていた。

「来栖ー?早く決めないと席なくなっちゃうぞー?」

山ちゃんが私の所へ寄ってきて話しかけてきた。

「いいよ…別に。」

私は顔を伏せたまま言った。

「ダメダメ‼よくないぞー!席替えはなぁー…」

山ちゃんは勝手に席替えについて語り出した。
すると、

「麗は俺の隣でいいよね??」

勇が私の席によってきた。
勇の隣は全然いいんだけど、女子がうるさい。
コソコソと私の悪口いってるし。
そういうのまじで嫌い。
女子の友達ができないのはこの性格のせいかもしれない。