「あ、来た。遅いよユメナちゃん〜おじさん待ちくたびれちゃった。」
一昨日と変わらず、エプロンを着けたダンディーなおっさん。
何ていうか、過去に何人の女を泣かせたんだって顔。
「すみません!」
おっさんは吸っていたタバコを消すと、またニコッと笑ってトイレじゃない方を指差した。
「今日はね、あるバンドの初めてのライブなの。まあ見てってよ」
…ライブ?
左の方を見ると、大きな観音開きの扉があった。
「まあ見てみな。ぶっ飛ぶぜ?」
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