健兄ちゃんと話していたら、翔兄ちゃんと看護師さんが来た。
「真奈ちゃん、ちょっと診るからね。・・・吸って・・・吐いて・・・、背中も診るよ・・・はい、じゃ、喉みるから、あーん・・・。お腹も診ようね。痛いとこあったら教えてよ・・・。もう一回熱計ろう。上がってそうな気がする。体温計挟むよ。」
ピピッと体温計がなった。
「うわ!高いなぁ。しんどいでしょ?頭とか痛くない?」
「うん・・・」本当は痛いけど・・・
「ちょっと首の後ろ触るよ」って翔兄ちゃんに首の後ろを押さえられたりした。
「何度あった?」って聞いたら、「9度8分、ちょっと高いし、熱のせいで喘息でちゃったらいけないから下げたいなぁ。・・・注射しようか?」って翔兄ちゃんに言われた。
いや!こわい!って思ったけど、何も言えず、涙が浮かんできてしまった。
「注射、怖いんだよね。痛くないように、ほそーい針で打つから頑張れないかな?入院した日の夜にした注射より小さいからあの時より痛くないよ。大丈夫だから頑張ろう。」って翔兄ちゃんに説得されている間に注射が用意されてきた。
「じゃ、真奈ちゃん、健に抱っこしてもらおうか?健、向き合って抱いてあげて、そう・・・じゃ、点滴引っかかってないね。じゃ、腕を出して・・・」看護師さんが「消毒しますね。」って言って、冷やってした。
「じゃ、チクってするよ〜」って翔兄ちゃんに言われてすぐ、チクってした。「腕しびれたりしない?」「うん・・・」
ジクッってした痛みが来た「うッ!!」痛い〜!!
「はい、終わり。頑張りました。痛くなかっただろ?」
「ううん、痛かった・・・涙・・・」
「痛かったか・・・真奈ちゃんに泣かれないように注射の練習しなきゃいけないなぁ。俺そんなに注射下手じゃないつもりだったんだけど・・・」って翔兄ちゃんが言って笑ってた。

翔兄ちゃんは隣のベッドの人のところに行った。この部屋では私と隣の人はいつも翔兄ちゃんが診てる。あとの二人は他の先生が主治医みたい・・・。

おばさんと健兄ちゃんに「注射がんばって、えらかったよ。」って褒められた。
少ししたら頭痛が治まってきて、眠くなってきた。
健兄ちゃんがそろそろ仕事にいくって言ってるのとか聞きながら眠ってしまった。