看護師さんがアイス枕もってきてくれた。
「どうかな?寒くない?」
「大丈夫です。気持ちいい・・・」
「そう?よかった。熱下がるといいね。」

しばらくボーっとしてた。冷たい枕は気持ちいいけど、頭痛は治らなくて、ちょっと頭を動かすとズキズキする。
眠れそうにないなぁ・・・、あっ咳がでそう・・・ケホゴホッ・・・

しんどいなぁ・・・と思っていたら
「真奈ちゃん、お待たせ」って翔兄ちゃんが来てくれた。
「しんどそうだなぁ。熱も下がらないか・・・」って額に手をあてて言われた。
「夕食食べてないだろ?今からでも何か食べるか?ゼリーとかアイスクリームとかでもいいけど。」
「ううん、いらない・・・」
「そうか、食べたくないか?じゃ、しょうがないな。坐薬入れような。熱下げないと眠れないだろうし、辛いだろ?痛くないし、頑張れるだろ?」翔兄ちゃんはそういって、ナースコールで看護師さんに指示出した。
看護師さんが薬もってきてくれて、翔兄ちゃんに身体を支えられて、看護師さんが入れてくれた。
「ちょっと気持ち悪いかな・・・はい、入ったよ。」って言われて終わった。
涙が浮かんじゃったけど、大丈夫だった。
翔兄ちゃんに、「よしよし、これでラクになるよ・・・」って頭を撫ぜられた。

「翔兄ちゃん?」
「何?どうした?」
「帰らなくていいの?」
「また・・・大丈夫だよ。当直じゃないから帰るけど、そんなに急いで帰ることもないよ。真奈ちゃんが寝るまではいるから。安心しなさい。分かった?勝手に遠慮してさみしくなったりしたらダメだよ。あっ、そうだ、さっきね、真奈ちゃんのお母さんから電話あったよ。心配してたよ。病気の状態とか治療のこと話したからね。」
「私にもメール来た。」
「もうちょっと元気になったら、談話室にいって電話してもいいんだけどね。熱と咳が治まれば散歩くらいはしてもいいんだけど、もうしばらくだよ。」
「いつ退院してもいいの?」
「そうだなぁ、点滴なくても大丈夫になってからだね。あと10日くらいかな?」

翔兄ちゃんと話しているうちにいつの間にか眠ってしまった。