いつの間にか朝になっていた。どうやら夢から覚めたらしい。
そして、急いで会社に向かった。
「おはようございます。」
「あっ、おはよう。」
なぜか、保田は、緊張していた。
昨日の夢のことをぶつけてみた。
「あっ、あの…金田さんって小学校ってどこでした?」
「えっ、私?」
「私は、神奈川県立あおい小学校だけど…」
一緒だった。
「じゃ、中学校は?」
「中学校は、庄内中学校だけど…」
「それがどうかした?」
「いや、別に…」
保田は、迷っていた。
「小学校も中学校も一緒だなぁと、思って。」
「うん、そうだよ。」
「知ってたんですか?」
「もちろん!」
「ねぇ、敬語使うのやめない?」
「私はずっと前から保田君のことが好きだった。」
「だから、同じ会社に就職した時はビックリした。」
保田は、なんだか変な気持ちになっていた。
「あっ、そうだ、仕事終わったらどっか食べに行かない?」
「保田君も毎日大変でしょ?」
保田は、決意した。
「いや、ここで言わせて下さい。」
「付き合って…下さい!」
金田は、ほほえんだ。
「私でよかったら是非!」